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2008年5月24日 (土)

司馬遼太郎/坂の上の雲

坂の上の雲」は文庫本では全8巻、司馬遼太郎全集では24~26巻。
松山出身の明治の軍人秋山兄弟と正岡子規の話が中心です。子規の死後は日露戦争の話になっています。‥子規は日露戦争前に亡くなっています。

遺族の時代になっても秋山家と正岡家は交流があったそうです。彼らにとって戦後とは第二次世界大戦以降も日露戦争後のことを示し、陸軍のほう(兄、またはその家のこと)、海軍のほう(弟またはその家のこと)という家族用語が使われていたそうです。(司馬遼太郎/ひとびとの跫音(あしおと) 上より)
この「ひとびとの跫音」には司馬さん自身も登場し、子規の死後、正岡家に養子に入った忠三郎とおさななじみの西沢隆二(タカジ)を中心に"人間がうまれて死んでゆくということの情趣のようなものをそこはかとなく書きつらねている"本です。どちらかというと司馬さんより藤沢周平さんが主役に持ってくるタイプの方のお話です。

寄り道しました。「坂の上の雲」に戻りましょう。
日露戦争のヤマ場は陸は奉天大会戦で、海は日本海海戦。戦艦三笠が連合艦隊の中心でした。日露戦争で日本の勝利に締めくくらししめたのは、この海戦で日本側の完全以上の勝利によるものだったそうです。それゆえか、物語の軸は参謀だった弟の真之(さねゆき)でしょう。

七段構え戦法とか下瀬火薬とか『本日天気晴朗ナレドモ 波高シ』‥どうも戦法には興味がわかないし、このカタカナ表記の読みにくさ。で、その辺りは斜め読みで済ませました。

「だるまさんが転んだ」の遊びを「乃木さんは偉い人」でやったり見たりした年齢層があると思いますが、兄の好古(よしふる)は騎兵団でその陸軍の乃木希典(のぎ まれすけ)のもと、突破されると戦いのすべてを失う場所を任されました。好古はのちにおいっ子に、負けてばかりいたが、伯父さんは逃げなかったぞ、といったそうです。
また、
この本では乃木さんて、ちっとも偉くないじゃん、という書かれ方をしていることもお伝えしておきましょう。

この頃はそう言えば富国強兵がスローガンだったんですよね。貧しくて食べるものがなくても、です。とにもかくにも勝利したことでロシアの東の果てが東京にならなかったわけですから…。しかし、国も国民もなぜ勝ったのかをしっかり学習しなかったために?この40年後…。

司馬さんが生きているときは映像化を拒んでいたそうですがNHK(全13回)で来秋から3年間に渡って放送されるそうです。
真之・・本木雅弘さん、好古・・阿部寛さん、子規・・香川照之さん。

日本海海戦の開戦日だった5/27に行った記念艦「三笠」の記事はこちら

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コメント

今でこそ記念館ができて秋山兄弟は有名かもしれませんが、昔は、「子規&漱石」オンリーでしたよhappy01
テレビ放映に向けて、観光地の巻き返しでがんばってるかな・・・
その地へ明日から帰省してきますtrain
戻ってきたら遊びにきますねsign01

投稿: 紫音 | 2008年5月25日 (日) 10:00

紫音さんへ
放送されたら、もっと知れ渡りますねsign01
お気をつけて行ってらっしゃいbullettrain
私も次の火曜日にゆかりの地の1つである横須賀の三笠公園に行く予定でいます。

投稿: マーチ | 2008年5月25日 (日) 10:42

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