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2010年12月14日 (火)

橘花抄/葉室麟&炎天の雪/諸田玲子

橘花抄(きっかしょう)/葉室麟

黒田節で有名な筑前黒田藩の派閥争い、といった内容ながら、主人公は両親を亡くし、藩で権勢を振う立花重根に引き取られた卯乃。卯乃はその重根に後添えを望まれるが、父の死に関わりがあるのではという疑いと、大切に育ててくれた信頼関係との狭間で失明してしまう。
そして前藩主の死後は一転、立花一族は苦境を強いられ…。
剣の見せ場は、津田天馬と重根の弟、峯均(みねひら)との対決。
りく(重根の義母)、奈津(峯均の娘)、さえ(峯均の元妻)と女性陣たちの登場する場面も一味ありheart04

五月待つ花橘(はなたちばな)の香をかげば昔の人の袖の香ぞする。橘の花の香りをかぐと、昔、馴染んだひとの袖の香りを思い出す。馴染んだひととは?卯乃の恋の行方も気になり、ページをめくってしまいました。

卯花/姫百合/山桜/乱菊/花橘

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炎天の雪/諸田玲子(もろたれいこ)

上下巻あります。下巻の予約をしたつもりで、忘れていたため、上巻を読んでから少し間が開いてしまいましたcoldsweats01 が、続けて一気に読みたい内容でした。

こちらは加賀前田藩のお話。
駆け落ちをして夫婦になった細工人の白銀屋与左衛門と武家の娘、多美。加賀騒動の生き残り鳥屋佐七が多美と「たみ」を「ひとちがい」したことから、多美たちの生活はあらぬ方向へ進んでいく。

全体に流れているのは「連座の罪」。家族、同族も連帯責任を負って罰を受けるっていうやつです。

五箇山(ごかやま)に流刑、という話が出てくるのですが、小さな世界遺産の「五箇山」のことのようです。この時代は地獄だったようですが‥。

小笠原文次郎、多美の兄の前波忠隆にも好感heart04

上下巻ありますが、事件?が次々に起こり、引き込まれる内容なので苦になりません。

(上巻)ひとちがい/経王寺/奇怪な話/藩主の母/襲撃事件/悲運の子/大火/焼け跡/五箇山
(下巻)秘密/妙成寺/八十五郎/蜉蝣(かげろう)/急坂/盗賊/明暗/煉獄(れんごく)/拈華微笑(ねんげみしょう・言葉を用いなくても、心と心が通じ合うこと)

  

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コメント

花橘の香りで昔の人を思い出す・・・これって脳の(海馬)が香りを
覚えているってことらしいですconfident
今日、アロマ教室で習ってきたところですgood

投稿: 紫音 | 2010年12月14日 (火) 20:58

紫音さんへ
まあ、それでは何かに関連づけて香りをかぐと、脳の活性化につながるかも!
なにせ、萎縮する一方ですからねpaper

投稿: マーチ | 2010年12月14日 (火) 22:22

マーチさんの紹介文で「橘花抄」を読みたくなりましたよhappy01
自慢ではないですが今年、1冊も新しい本を読んでいませんcoldsweats01
読みたい本はいっぱいあるのに落ち着いて読む時間がないです・・・。
たまに電車に乗ったとき、何かの待ち時間に手持ちの文庫本をめくるくらいです。
昔読んだ本も時間がたつと内容をすっかり忘れていて、新しく出逢ったように引き込まれることもありますね。

投稿: 花花 | 2010年12月16日 (木) 10:26

花花さんへ
「橘花抄」は10月に発売された本なので貸し出し中かもしれませんが、それほど順番を待たずに借りられると思います。時代物は取っつきにくいかもしれませんが、読後感はいいと思います。

投稿: マーチ | 2010年12月16日 (木) 18:02

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