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2011年3月25日 (金)

悼(いた)む人/天童荒太(あらた)

震災前に借りたものの読む気にならずにいた本でした。
読んでみると、はたして震災とかぶってしまって、こみ上げてくることはありましたが、辛さは感じませんでした。
本というものは、身体の中にやさしく入り込んでくるものなのかもしれません。
一方、テレビは直視することができず、その後が気になるものの震災の翌日からあまり見ていません。テレビの刺激はそれだけ強烈にだということでしょうか。

物語は悼む人:坂築静人(さかつき・しずと)に、えぐい記事を書く週刊誌記者:蒔野抗太郎、末期がん患者の母巡子、夫を殺した罪で服役後、事件現場で静人と出会い行動を共にする:奈義倖世がからみます。

「誰に愛され、また誰を愛していたか、どんなことで人に感謝されていたか、御存じですか」

「誤爆で20人死亡、テロで百人死亡って数字だけだった死者の、名前も年齢もわかっていると知ってさ。本当は当たり前のことなのにな」

そう、特別な人です……普通の主婦なんていません、一般市民という人間もいません……特別な人が死んでいます、特別な人が殺されています。

悲しくもつらくもない、なのに涙が止まらない…

2009年、直木賞受賞作です。この時期に読んだことで、忘れられない本になりました。
「静人日記」も予約して読みたいと思いますが、こちらはしばらく間を開けてからと思っています。

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コメント

停電の影響や、日用品は大丈夫ですか?
こちらでも、水はどこに行ってもありませんdespair

この作家さん、夫の幼なじみなんですよhappy01

投稿: 紫音 | 2011年3月25日 (金) 16:16

紫音さんへ
世の中狭いですね~、たしかに出身地愛媛県とありました!

計画停電、1日に2回というのも経験しましたbearing ろうそくとラジオで過ごす夜のたった10分が長く感じます。あたりも真っ暗なので、外を歩くのにも懐中電灯がいるんですよ。でも、ガスも水道も使えますからねscissors

なにゆえ、そちらも水がsign02 「東京」の身内に送るって?
終了式を待たずに関西方面に疎開している「東京」の子がいると新聞に載っていましたが、その思考、似たり寄ったりではsweat01
もっと深刻になる可能性もあるんですがねえthink 今からこれでは‥

投稿: マーチ | 2011年3月25日 (金) 17:43

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