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2011年12月17日 (土)

柿のへた/梶よう子

副題は「御薬園(おやくえん)同心 水上草介」。

連作短編集で、毎回登場するのは
本草学(ほんぞうがく)はみっちり学んでいるが、のんびりした性格(たち)の上に、人より反応が一拍遅い草介

武芸の得意な女子:芥川千歳(ちとせ)。

9つあるお話しの中の、「あじさい」の好きなくだりは
『やはりうつけはわしだな。なにを外に求めていたのだろうな。大切な者たちはごく身近に織ったというのに』

『あじさいの色は土で決まるのですよ。いま、自分がいる土壌で、しっかり根を張り、自分の色を咲かせれば、それでいいのですよ、きっと』

それと最後の草介と千歳の会話。

『あじさいの花は熱さましのお茶になるのです。
千歳の目元がぴくりとした。
わたくしの病床に、そのお茶は出てきませんでしたが
草介の背がぞくりと粟だった』

これで、ふたりの関係がわかりますかね?

あじさいの花が熱さまし、とくると、目次に並んだ他の効用も気になります。図書館で借りてきた本なので、返してしまうとさっぱり?ということになるのでメモ、メモ。

・安息香(こう) 
エゴノギの品種から取れる樹脂。気分を奮い立たせる香薬
・柿のへた 
胃や腸を温めてその縮みを取り、気のめぐりをよくする生薬
・何首烏(かしゅう) 
ツルドクダミの塊根。毛はえ薬?この塊根を食べた何という人物の髪は歳を取ってもふさふさで烏のように黒かった
・二輪草 
根は疼痛にきく。トリカブトとそっくりの葉っぱ。
・あじさい
・ドクダミ 
葉は心の臓の形に似ている
・蓮子 
蓮の実。滋養によい
・金銀花(きんぎんか) 
スイカズラの花。解熱、解毒、皮膚の湿疹に効き、煎じてうがいをすると、歯や口の中の病を防ぐ。花色が白から黄色に変化するので金銀花と呼ばれる
・ばれいしょ(じゃがいものこと) 
米の出来が悪かったときの代用食

続編はきっと出るでしょう、楽しみです。

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コメント

安息香、ベンゾインともいいアロマオイルにもあります、バニラにそっくりな香りがしますconfident
植物の秘めたる力は奥が深いですね。

投稿: 紫音 | 2011年12月17日 (土) 22:13

紫音さんへ
バニラにそっくりな香りなのですか。本からは匂いませんからねbleah
これ、恋薬、なんでしょうかね?

この作家、以前にアサガオのことを書いた方です。
植物に詳しいのかも、しれません。

投稿: マーチ | 2011年12月18日 (日) 09:56

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